第44回 夜間低空飛行

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話題の奇声/注文の多いさくパン/鳥居くんの近況(デジャヴ)/聞くか聞かないかのダブルバインド/なにも考えなくて良い作業/パン工場/洗い場と考えごと/文芸コンプレックス/たのしい明太子切り/幸せな手洗い/昼間働くのイイね!/意識の高い従業員/本当にいいことなの?/鳥居LINEグループハブられ事件/私語きらい/カジュアルな嘘/美容室の会話/相手を名探偵にする/固定客/漫画の回/自己言及CM/マンネリ打開したい

みなさんの変なお仕事のエピソードとか知りたいです。

プロデューサー(起案/web管理):モル
ディレクター(番組構成):鳥居
サウンドディレクター(音源編集/ジングル):ワニ

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編集後記: 2回目のさくパンゲスト回です。労働の愚痴みたいなのばかりで、聞き苦しかったかもしれないです。今回は主義主張などは一切ありませんが、敢えて言及するなら、私を含めた3人の労働観みたいなものが見え隠れする回であると言えるかもしれません。私は正直なところ、仕事にあまりやりがいとかを感じられていないし、尽くすのは馬鹿らしいと思っているフシがあります。自己に見合わない高い意識を持っても自分を苦しめるだけだし、そうやって自ら溜め込んだ鬱憤を周囲に撒き散らすのもおかしな話だなんて思ったりするのです。こんなんでいいのかよくわかりません。ちなみに、声に混じってパチパチいってるのは僕が最近買ってあそんでいるナノドッツという磁石のおもちゃの音です。私もポッドキャスト配信者としての意識が低かったようです。すみません。
今回は中身がなさすぎてタイトルが全く思いつかなかったため、低空飛行気味なモチベーションとサン=テグジュペリの小説『夜間飛行』をもじりました。あの小説に登場するリヴィエールという人物がやたらに高い意識の持ち主で印象的なのです。部下に眠れない人がいれば、その分長く働けるじゃないかと言い、冴えない顔の男があれば、そのために誘惑に惑わされることなく一心に技能を磨けたじゃないかといい放つような人物です。私にとって印象的なエピソードとして、橋の話があります。リヴィエールが建築中の橋のたもとで、怪我をした男を覗き込んでいるとき、見知らぬエンジニアがリヴィエールに対して問うのです。「その橋は人間の顔を粉砕してまで架ける値打ちのある橋ですかね」と。リヴィエールは「ひとつの生に価値がないとしてみよう、われわれはいつも、それ以上に価値の高い何かがあるように振る舞っているのだから。だが、その価値とは何なのか?」と自らに問うのです。さて、われわれが自らが高い意識をもって働こうとするとき、われわれはそこにどんな価値を求めているのでしょう?私の偏見ですが、意識の高い人たちって、集団として自分たちには価値があると思い込もうとする一方で、個人だけでは何の価値もないと考えることを自他ともに強いがちではないでしょうか?個人の生に価値がないと自ら思い込んで、他人に思い込ませてまで目指したい価値って一体なんでしょう?私にはそこまでして目指すものなどないんじゃないかと考えてしまうところがあります(ひねくれているのかもしれません)。もし数年後に再びこの本を読んだら、私がこの話をどう捉えるかはまた違ってくるかもしれません。しかし今の嘘偽りのない気持ちでは、そんな感じなのです。なんか自分でも言いたいことがよくわからなくてボンヤリしてますね。(モル)

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