モルモット
懐きやすく飼育もしやすい動物園の人気者
生態
原産地は南米(ペルー南部、ボリビア南部、アルゼンチン北部、チリ北部)。古代インディオによって野生種を家畜化したものと言われている。 基本的に夜行性で、群れを基本とした階級社会的な動物である。 元々アンデスのような乾いた高地の穴の中で生息しており、高温多湿に弱い。 モルモットが健康を維持できる気温は17℃から24℃とされている。限界温度は10℃から30℃と言われている。 性格は温和で好奇心も旺盛、ただし用心深く、聞き慣れない物音に敏感で、警戒中はケージの隅に集まり食事を取らなくなる。 環境変化を好まず、ストレスによって消化不良を起こしやすい。 個体差により20-40cmの高さのものに飛び乗ることができる。 また、ポップコーンジャンプと呼ばれるモルモット独特の跳躍をする。
飼育
ケージの広さは一頭につき一畳あれば理想的だが、定時的に散歩させればその半分でも飼育は可能。 設置場所は静かで直射日光の当たらない明るい日陰が良い。 風通しが良く、乾燥した所を選ぶ。体臭は強くないが、ケージの掃除は毎日必要。 日本であれば夏場の温度管理が重要で、ケージ床面が32℃を超えると生命に危険が及ぶといわれている。 そのため空調管理を行うか、ケージごと電気式の冷却板に載せておく必要がある。 夏場の体温調節は主に排尿に頼っていることを知っておかないといけない。 人には良く慣れるが、犬や猫のように慣れて躾けられるということではない。 生まれつき高いところが苦手で、幼いうちから慣れていないと抱かれるのを怖がる。 寂しがりやで、一頭飼いの時には気をつけないといけない。 鳴き声を交わす事で不安を軽減し、コミュニケーションを取ろうとする性質があるようである。